電験3種 各科目の解説
法規の解説集
目次
第1章：電気関係法規の枠組みと保安体制
法律の全体像を掴み、誰がどのような責任を持つのかを理解する章です。
電気設備技術基準とは？電験の法規科目はこれに書いてあることが出題【電技】
- 【電気事業法】電気工作物の4つの区分（一般用・自家用・事業用）と保安責任の境界線
- 電気主任技術者の実務①：選任が必要な場所と「許可選任」の条件
- 電気主任技術者の実務②：外部委託承認制度の条件と範囲
- 保安規程の作成義務：組織が守るべき安全ルールの記載事項
- 工事計画の届出：事前届出が必要な工事と自主検査の要否
- 電気事故報告のルール：「直ちに報告」と「30日以内に報告」の判断基準
- 電気用品安全法（PSE）と電気工事士法：誰がどの工事を行えるのか
- PCB含有機器とポリ塩化ビフェニル廃棄物の規制
第2章：電気安全の基本原則（電圧・絶縁・接地）
技術基準の根幹となる「感電・火災防止」のルールを学ぶ章です。
- 電圧の種別（低圧・高圧・特別高圧）と電圧維持の基準値
- 電路の絶縁①：絶縁抵抗値（0.1MΩ・0.2MΩ・0.4MΩ）と漏れ電流1mAの原則
- 電路の絶縁②：絶縁耐力試験の概要（試験電圧の決定ロジック）
- 接地工事の体系化①：A種・C種・D種接地の目的と抵抗値・電線太さ
- 接地工事の体系化②：B種接地工事の役割（高低圧混触防止）と抵抗値計算
- 接地工事の特例：漏電遮断器によるD種接地の省略条件
- 過電流保護：配線用遮断器とヒューズの溶断特性・配置ルール
- 地絡保護と漏電遮断器の設置義務
- 機器の保護と危険防止：アーク発生器具・高圧機器の施設制限
第3章：発変電所と分散型電源（エネルギーを作る・繋ぐ）
近年出題が急増している再エネ・系統連系を集中的に学ぶ章です。
- 発電所・変電所の保安：立入防止措置（塀の高さ＋距離）と公害防止
- 太陽電池発電所の施設：モジュールの絶縁・支持物の強度・電線
- 風力発電所の施設：安全装置と立入防止
- 燃料電池・蓄電池の施設：過充電保護と換気設備
- 【重要】分散型電源の系統連系①：逆潮流と単独運転防止の定義
- 【重要】分散型電源の系統連系②：解列のための保護リレー設置基準
- サイバーセキュリティの確保：電力インフラを守る新たな義務
第4章：電線路のインフラ施設（エネルギーを運ぶ）
- 送配電線の強度計算や、他物との離隔距離など「物理的な安全」を学ぶ章です。
- 架空電線路の強度①：風圧荷重（甲種・乙種・丙種）の使い分け
- 架空電線路の強度②：支持物の安全率と支線の役割
- 架空電線の高さと他物との離隔距離（第1次・第2次接近状態）
- 低圧・高圧架空電線の併架・共架のルール
- 地中電線路の施設：暗渠・管路・直接埋設式の深さと表示
- 電磁誘導障害と電力保安通信線の施設義務
- 低圧屋内配線の種類と適用場所
第5章：電気使用場所の施設（需要家設備）
実際に電気を使う場所での工事方法と安全基準を学ぶ章です。
- 低圧屋内配線の工事方法マップ：がいし・管・ケーブル工事の使い分け
- 高圧屋内配線と屋側電線路の施設：接触防護措置と離隔距離
- 特殊場所の施設：プール水中照明・電気柵・遊戯用電車
- 小勢力回路と出退表示灯の施設
- 非常用予備発電装置の施設と切り替え装置
第6章：法規の計算演習（B問題完全攻略）
合否を分けるB問題（計算）をパターン別に攻略する章です。
- 絶縁耐力試験：試験電圧と必要な電源容量の計算
- B種接地抵抗値と地絡電流：150V制限と遮断時間の関係
- 支線の強度設計：張力・安全率・素線条数の計算
- 架空電線のたるみ（弛度）と実長の計算
- 需要率・不等率・負荷率：最大電力のパズルを解く
- 力率改善：コンデンサ容量と電圧降下の計算
- 高調波電流の流出計算
- 変圧器の効率と全日効率：損失と負荷率の関係
- 水力発電所の運用：河川流量・出力・発電電力量の計算
- 蓄電池・太陽光のエネルギー収支計算