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低圧屋内配線の種類と適用場所についての解説と例題【電験法規】

新しく設備を設置したときなどはその設備へ配線をする必要があります。その配線の方法は設備の場所や周囲の環境、そしてその設備がどういった設備か?といった点を考慮して決めます。

ただしどんな方法でも良いわけではなく、電気設備技術基準で適用していい方法、だめな方法が定められていますので、電気に関する仕事、特に電気設備工事の設計をするような仕事に就くならこれを知っておかなければなりません。

特に低圧配線に関することは重要です。なぜなら低圧で動く設備の方が、高圧で動く設備よりも多く新たに新設される頻度も多いため、低圧配線に関する知識が必要な場面が多いからです。

このページでは低圧の屋内配線の種類と方法を解説します。また電験3種の法規では以下のような問題が問われることもあります。このページの内容が分かるとこのような問題が解けるようになります。

例題1 電験3種法規 2020年問6

次の文章は「電気設備技術基準の解釈」に基づく低圧屋内配線の施設場所による工事の種類に関する記述である。
低圧屋内配線は次の表に規定する工事のいずれかにより施設すること。ただし、ショウウインドー又はショウケース内、粉塵の多い場所、可燃性ガス等の存在する場所、危険物の存在する場所及び火薬庫内に低圧屋内配線を施設する場合を除く。

上記の表の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。

目次

低圧屋内配線の種類と方法について

ここでは低圧屋内配線の種類とそれぞれの詳しい内容を解説します。こういったものは文で説明されてもなかなかイメージがしずらいと思います。そのため絵や実際の写真なども使って解説していきます。

がいし引き工事とは?

がいし引き工事はがいしに電線を固定して配線していく方法です。

がいしとは下の写真の様なものです。

(写真)

がいしの役割は絶縁です。電線をそのまま建物などの構造物にぶらさげてしまうと、電線が傷ついた時に構造物に電気が流れてしまいます。それを防ぐために間にがいしを挟んで電線を敷設するのががいし引き工事です。

がいし引き工事のイメージは以下のような感じです。

合成樹脂管工事とは?

合成樹脂管工事とは下の写真のような樹脂製の配管の中に電線を通して敷設する方法です。

写真

こういった電線を通す配管は樹脂や金属でできたものがありますが、それらをまとめて電線管といいます。

樹脂製のものは例えば腐食性ガスなどが出ている場所に使われたりします。なぜなら金属だと腐食シテボロボロになってしまいますが、樹脂ならガスにも耐えられるからです。

金属管工事とは?

金属管工事とは下の写真のような金属でできた配管の中を通して配線をする方法です。

写真

工場だと狭いスペースに配線をすることが多いのでよく使われる配線の方法です。

金属管の種類は薄鋼電線管や厚鋼電線管などがあり、錆びないようにドブ漬け(亜鉛メッキ)をしたものがよく使われます。もっと湿度が高いなどで環境が悪い箇所ではステンレス製の金属管が使われますが、高価なのできちんと考えて使うかを決める必要があります。

金属可とう電線管工事とは?

金属可とう電線管工事とは、ある程度自由に曲げることのできる電線管を使って配線する方法のことです。曲げられる電線管はジャバラ状の管をイメージすると分かりやすいかもしれません。

実際はこれだけを使って配線することは少なく、下の写真のように普通の金属や樹脂の電線管を使っていて、途中で何か障害物をかわすときに使われたり、モータへ入線する手前で使われることが多いです。

金属線ぴ工事とは?

金属線ぴ工事とは、金属製のモールを使って配線する工事です。金属製のモールは下の写真のようなものです。

金属ダクト工事とは?

金属ダクト工事とは金属ダクトを使って配線する工事です。

ちなみに金属線ぴと金属ダクトはほぼ同じです。ただし幅と鉄板の厚さによって呼び方が変わります。

幅が5cm未満だと線ぴ、5cm以上で厚さが1.2mm以上のものを金属ダクトとする決まりがあります。

バスダクト工事とは?

バスダクト工事は板状の導体の周りを絶縁物で覆って、それをケースに入れて配線する方法です。正確には線ではなくバーなので、敷設と言うのが正しいです。

バスダクトはバスとついているので、私が初めて聞いたときは風呂場に配線する時の方法かと思っていましたが全く風呂とは関係ありません。笑

バスを英語で書くとBUSとなります。板状の導体をバスバーやブスバーと言いますが、そのバスのことです。

ケーブル工事とは?

ケーブル工事とは、そのままケーブルを使って配線する方法です。

それなら配線は全部ケーブル工事になるのでは?と考えてしまうところですが、実は違います。その理由は電線とケーブルは別のものだからです。

電線は導線を絶縁物(ビニルなど)で覆ったものですが、ケーブルは更にシースと呼ばれる絶縁物で覆われています。ケーブルは耐久性や絶縁性が高いので、電線管やダクトに入れずに配線しても良いことになっています。

フロアダクト工事とは?

フロアダクト工事とは、コンクリートの中にフロアダクトと呼ばれるダクトを埋め込んで、そのダクトを使って配線をしていく工事のことです。

セルラダクト工事とは?

セルラダクト工事とはデッキプレートの溝の中に電線を入れて配線していく工事のことです。

デッキプレートとは建物の床や屋根に使われる、波型の板のです。波と波の間に溝があるので、その部分に電線を通すことができます。

ライティングダクト工事とは?

ライティングダクト工事とは天井から吊るしたダクトに配線をしていく工事です。

ここで使うダクトは照明を取り付けるレールの役割も担うものです。ライティングダクト工事の配線の方法を図にすると、以下のようになります。

平型保護層工事とは?

平型保護層工事とは、床に敷くカーペットの下に配線する方法です。薄い保護層を設けて、その中にテープ状のケーブルを敷設していきます。

施設場所と電圧による、使用できる配線方法の違いについて

低圧屋内配線には様々な種類がありますが、配線をする場所や環境、電圧によって使用できる配線方法が決まっています。

場所の区分

どの配線方法が使えるかを決める要素のうち、場所については以下の3つに区分されています。

展開した場所

点検できる隠ぺい場所

点検できない隠ぺい場所

環境の区分

乾燥した場所

湿気の多い場所又は水気のある場所

電圧の区分

300Vを超える

300V未満

使用できる配線方法の決まり方

場所や電圧によって使用できる配線方法が決まっていますが、これが何を基準に決められているかといえば安全性です。

電気を使用するにあたっては、乾燥した場所より湿った場所が危険ですし、また電圧が高いほど危険です。そのためより危険な場所ほどしっかりと導線を保護できる配線方法で配線をする必要があります。

また配線方法によっては、定期的に点検を行う必要があります。そういった配線方法の場合には、点検が簡単できない壁の中などを通すときには使えません。

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