電験・電気に関する質問があればお問い合わせ、もしくはXからお気軽にご連絡ください!お問い合わせはコチラ

【2023年版】電験3種について知ろう!試験情報、合格率、勉強時間などのまとめ

電験三種の難易度や試験情報、勉強方法などの情報をまとめました。

目次

【試験について知る】電験3種の合格率は10%・難易度高・4科目合格で取得

電験3種は難しいのかな?

どの年も合格率は10%前後です。電気に関する幅広い知識が求められるので難易度の高い試験といえます。

電験3種は工業高校電気科卒レベルといわれていますが、実際は大学を卒業した人でも苦戦する人が多い試験です。

しかし難関資格ですので取得したときの評価アップにつながります。

なにより資格保有者が不足しているので、どの企業も主任技術者の確保に苦労しています。当然就職や転職にも有利になります。

持っているだけでは意味のない資格は多いですが、電験3種は持っているだけで就職・転職に役立つ資格の一つです。

参考記事:電験3種の難易度は?実際に受験した感想からリアルに解説【第3種電気主任技術者試験】

試験概要

試験日筆記方式:上期 2023年8月20日
     下期 2024年3月24日
CBT方式:上期 2023年7月6日~7月30日
     下期 2024年2月1日~2月25日
※筆記方式とCBT方式が選択できる。2022年度から年2回の試験になった。
※CBT試験は科目ごとに試験日を選択可能
受験資格特になし・誰でも受験可
試験地47都道府県
試験科目・時間理論: 9時15分~10時45分(90分間)
電力:11時25分~12時55分(90分間)
機械:14時15分~15時45分(90分間)
法規:16時25分~17時30分(法規のみ65分間)
試験方式各問題ごとに5個の選択肢から1つを選ぶマークシート方式
出題範囲電気理論・発電所・パワエレ・電気機器・電気法規など幅広く問われる
受験料ネット申し込み:7,700円
郵便申し込み:8,100円
備考電卓使用可(関数電卓は不可)
科目合格制度がある

勉強時間は一般的に1000時間必要といわれる

どれくらい勉強すれば合格できるんだろう?

一般的には最低1,000時間必要といわれています。

合格までの勉強時間は、一般的に最低1,000時間必要といわれています。当然これは人によりますが仮に1,000時間必要として、何年間勉強がいるのかを考えると、

勉強時間合格までの期間
①毎日1時間33ヵ月(2年9ヵ月)
②毎日2時間17ヵ月(1年5ヵ月)
③平日1時間・休日3時間20ヵ月(1年8ヵ月)

となります。現実的には③が妥当な線でしょうか。仕事が忙しかったり、予定が入ったりすればこれよりも勉強時間を取るのは難しいかもしれません。

とすると勉強期間は約2年間必要と考えてよさそうです。

簡単な試験ではありません。根気強く勉強を続ける必要があります。

私の場合は大学の電気学科を卒業していたこともあり、予備知識があったので勉強期間は10ヵ月ほどでした。それでも毎日2時間は勉強していました。

電験3種では科目合格が認められている

電験3種では理論・電力・機械・法規の4科目に合格する必要があります。ただし1度の試験で全て合格する必要は無く、3年以内に4科目に合格すればOKです。

この制度を上手く活用することも合格への鍵になります。

【どうやって勉強をするかを選ぶ】市販の参考書で独学が王道・WEBセミナーや資格の学校もある

どうやって勉強するのがいいのかな?

基本的には独学で頑張った方がいいと思います。
合格したときの自信にも繋がりますので。

どうやって勉強をするか?3通りの選択肢がある

電験3種の勉強を始めるにあたっては、まずどうやって勉強するかを決めます。

選択肢としては代表的なもので

  • 市販の参考書で独学
  • 通信講座を利用する
  • 資格の学校に通う

の3通りがあります。それぞれの費用は以下の通りです。

勉強方法費用
独学1~2万円
通信講座5~7万円
資格の学校25~35万円

基本的には独学がオススメ

まず独学のメリット・デメリットをみていきましょう。

メリットデメリット
価格が安いスケジュール管理が難しい
合格後の自信につながるモチベーションの維持が大変
効率的な勉強法が身に付く
自分のペースで勉強できる
質問できる人がいない

電験3種の勉強は基本的には独学をオススメします。合格率は低いですが、正しい独学の方法を知って勉強すれば受かる試験だからです。(正しい独学の方法はここから書いています)

また資格取得後に主任技術者として働くのであれば分からないことがたくさん出てきます。その際は自分で調べ解決する必要があります。その自分で調べるスキルが独学で身に付くからです。

ただ全く電気のことを勉強したことがない人が、イチから電験の勉強を進めるのはかなり大変です。そんな人は通信講座や資格の学校に通う方がトータルでコスパが良いかもしれません。

自分でスケジュールが組めない人は通信講座もアリだが。。。

通信講座で勉強する場合のメリット・デメリットは次の通りです。

メリットデメリット
勉強のスケジュールを決めてもらえる
添削指導をしてもらえる
定期的に模擬試験を受けられるので、自分の実力を確認できる
費用はそこそこかかる
勉強するかしないかは自分次第なので、独学とあまり変わらない

通信講座のメリットはスケジュールを自分で組まなくて良いことです。定期的に講師の人とのやり取りがあるので勉強のペースをつかみやすいので、スケジュール管理が苦手な人におすすめです。

ただ個人的には独学とあまり変わらないかな?と思います。

テキストは市販のものとあまり差はないですし、勉強へのモチベーションは自分であげなければいけないからです。

それでもスケジュールを組んでもらえるのはかなり大きなメリットですので、気になる方は一度資料だけ請求してもいいかもしれません。

どうしても勉強に身が入らなければ資格学校に通う

メリットデメリット
高額なので勉強をせざるを得ない状況を作れる
講師に質問ができる
慣れ親しんだ授業形式で勉強を進められる
短期間で合格を狙える
費用が高額

資格学校は費用を気にせず合格だけを目標にするなら圧倒的におすすめです。

ただ費用は30万円前後とかなり高額・・・費用対効果を考えれば独学に軍配が挙がります。

それでも高額だからこそ勉強を続けられる(強制的に)ので、本当に合格したい人におすすめです。

会社から補助が出たり、なんとしてでも電験3種に合格したい方は検討の余地ありです。

気になる方は資料請求だけしてみてはどうでしょうか?(無料)

代表的な資格学校のTACの資料請求はこちらからできます。

【正しい独学の仕方】スケジュール管理・ゴールを決める・暗記は寝る前・インプットよりアウトプット・人に説明する

独学は正直自信がないなぁ。。。

独学での合格はスケジュール管理と効率的に勉強することが鍵になります。

電験3種は独学での勉強がおすすめですが、根性だけで頑張るのは厳しい試験でもあります。

合格するには正しく独学をしていくことが必要です。とりわけ大切なのはスケジュールをきちんと組み、効率的に勉強を進めることです。

頑張っているのに合格できない。。。と悩んでいる方は多いですよね?合格できないのはこれらをおろそかにしているからかもしれません。

まずは勉強スケジュールを組む・ゴールを明確にする

独学をすると決めたらまずはスケジュールを組みましょう。

具体的にはまずは試験日から逆算して、参考書を1日何ページ消化すれば良いのか?などを決めることです。

効率のいい勉強法を知るのも大切

スケジュールを決めたら後はひたすら勉強を進めます。でも理想は努力を最大限結果につなげることです。そのためには効率的に勉強をする必要があります。

幸い効率的な勉強法というのは研究で明らかになっています。その中で、特に意識したいのが以下です。

  • 暗記は寝る前にする
  • インプットよりアウトプットを優先する
  • ポモドーロテクニックを活用する

暗記は寝る前にする

これは聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

記憶は寝ているとき、とりわけレム睡眠中に定着するといわれています。そのため用語などの暗記は寝る前の30分~1時間で行いましょう。

注意点としては暗記の勉強をしてからスマホをいじるなど、他のことをするのは止めましょう。せっかく暗記したことの定着が悪くなってしまいます。

インプットよりアウトプットを優先する

勉強ではインプットよりアウトプットを最優先にすると効率よく学んだことが身につきます。

  • アウトプットとは問題を解くこと
  • インプットとは参考書を読んで知識をつけること

アウトプット優先とは問題を解くことを優先することです。

参考書を読むことばかりする勉強、つまりインプット優先の勉強だと分かったつもりになってしまうことが非常に多いです。そのため「頑張って勉強したのに問題が全然解けない!」ということが起こります。

逆に「よく分からないけど一応問題は解ける」ということもあります。合格に近いのはこちらの方ですよね?

とにかく勉強の順番は

  1. まず問題を解いてみる
  2. 分からければ問題を解くために必要な式や用語を勉強する
  3. 問題を解く
  4. 分からなければまた調べる

を徹底してみてください。

またさらに効率的にアウトプットするために、私がやっていた方法を別の記事に書きました。こちらも参考に読んでみてください。

ポモドーロテクニックを活用する

勉強に重要なのは効率です。その効率を上げるためには勉強したつもりの時間をなるべく減らすことです。つまり集中力が鍵になります。

集中力を上げる方法はいくつかありますが、一つ誰でも簡単に試せる方法があります。それが「ポモドーロテクニック」です。

ポモドーロテクニックとは25分間勉強、5分休憩、25分間勉強を繰り返す方法です。

人は時間に制約をつけると集中力が上がることが分かっています。追い込まれたときほど仕事を早く終わらせられた経験は無いでしょうか?

この追い込まれた状況を自分で作るのがポモドーロテクニックともいえます。

時間を測るのはタイマーを使います。注意はスマホのタイマーを使うのは止めましょう。スマホいじりに発展してしまいます。身近にあるキッチンタイマーやストップウォッチなどが良いです。

より効率を上げたい方はポモドーロタイマーというのが売っています。↓のようなものです。これを買うのも良いでしょう。

勉強を始める前に勉強法の本を1冊読もう

ここまでで紹介した他にも有効な勉強法は多くあります。そこでおすすめしたいのが、勉強を始める前に勉強法の本を読むことです。

電験3種に何年勉強しても受からない人がいます。努力が報われないことほど悲しいことはありません。努力が報われない理由は勉強の仕方を知らないからです。

だからこそ勉強法の本を1冊でいいので読みましょう。そして効率的な勉強法を身に着けましょう。

勉強法の本は何でもいいです。ただし目的は電験に合格することであって勉強法を極めることではありません。そのため読みやすく、網羅的な本を読みましょう。私がおすすめするのは以下の本です。

この本は様々な勉強法が効果の高い順に並んでいます。全部は実践できなくても上から順に実践していけば勉強の効率アップにつながるのでぜひ読んでみてください。

どの科目から勉強するか?理論科目の勉強から取り組む

電験3種は4科目ありますが、理論科目から勉強をするのが良いとはよくいわれます。私もそう思います。

理由は理論科目が他の3科目の基礎となるからです。

過去問題集は買わなくて良い

また勉強法でよくいわれるのが、「過去問をひたすら解けば良い」です。

でもこれは、効率の良くない勉強法です。理由は、この勉強法で合格した人は、「解き方を暗記していた問題が受験した年に偶然でてきた」からです。

合格を運ではなく実力で勝ち取りたいのであれば、解き方の暗記ではなく、内容をきちんと理解できるような勉強法を実践すべきです。

また良い参考書には過去問に沿った良質な問題が載っているので、やはり過去問題集を買うメリットはありません。ちなみにおすすめの参考書は以下に書いています。

【おまけ】勉強に役立つグッズやサービス

ここからは私が使っている勉強グッズやサービスの紹介です。息抜き程度に見て頂ければと思います。

おすすめ順に

  1. 耳栓(特にオススメ!)
  2. タイムロッキングコンテナ
  3. YouTube Premium
  4. ワイヤレスイヤホン

耳栓【絶対必須】

耳栓は勉強するなら必須です。

勉強中に音楽を聞く人も多いと思いますが、研究によると音楽を聞くのと無音で勉強するのを比べると、圧倒的に無音の方が点数が良かったようです。

家でもカフェでも雑音は絶対にあります。それをシャットアウトするために耳栓をして勉強する習慣をおすすめします。

でも耳栓をすると耳が痛いという方が多いと思います。それは形が耳に合っていないのかもしれません。

↓のMOLDEXというメーカの耳栓は種類が豊富なので、自分の耳に合う耳栓を探しやすいです。お試しセットもあるので一度試してみては?

¥520 (2023/01/25 19:53時点 | Amazon調べ)

タイムロッキングコンテナ【脱スマホ依存症】

タイムロッキングコンテナをご存知ですか?↓のようなものです。

このケースにスマホを入れてタイマーをセットすると、その時間が経つまでケースが開かなくなります。つまり強制的にスマホをいじれなくするアイテムです。

勉強中についついスマホをいじってしまいませんか?スマホは勉強の大敵です。でも自分の意志でスマホを触らないのは結構難しいですよね?

道具を頼りましょう。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

ぜひシェアをお願いします!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次