このページでは、サイト管理人が実際に受験・合格した経験から、電験3種の難易度と合格率を解説します。
一般的にいわれている難易度や合格率などのデータも元に、実際どれくらい難しいかを考えていきます。
【結論】電験3種の難易度は中堅大学入試レベル
最初に結論からいいましょう。電験3種の難易度は中堅大学の物理科目の入試問題と同じレベルです。
これはサイト管理人が大学受験で偏差値45~65までの大学を受験し経験から判断した難易度です。ちなみに中堅大学は偏差値でいえば50~55ぐらいを想定しています。
次から合格率などのデータもみて、難易度を客観的にも難易度を解説していきます。
電験3種の合格率は毎年10%前後
下のグラフは電験3種の合格率の推移です。
年度によりばらつきはありますが、合格率は10%前後であることが分かります。
合格率が10%前後の試験は他に何があるか?
合格率が10%前後の資格は他に以下のものがあります。
・一級建築士試験
・国家公務員一般職試験
・公認会計士試験
どれも難関といわれる資格ばかりです。受験者の層が異なるので単純に比較はできませんが、これを見る限り電験3種の難易度も高いことが分かります。
電験3種には科目別合格制度がある
ただし電験3種の合格率10%は科目合格を除いた合格率です。電験3種は4科目に合格する必要がありますが、1度に全て合格する必要はありません。
3年間かけて4科目に合格すれば免状取得となります。これを考慮すれば電験3種は10%という数字よりは難しくない試験といえます。
そこで次からは科目別の合格率をみていきましょう。
科目別の合格率はどの科目も10~25%
最近16年間について、電験3種の科目別合格率をグラフにしました。
科目別合格率はどの科目においても約10~25%で推移しています。
科目合格だけをみれば、なんとか受かりそうな気がする合格率ですね。
またどの科目もおおよそ同じ合格率ですので、難易度に差はあまりないともいえます。
年度により各科目の難易度にばらつきはある
ただしグラフから分かるように、どの年も科目により合格率に大きなばらつきがあります。
合格率=難易度と考えれば理論が簡単だけど、法規が難しい年といった具合に、難易度が異なります。
そのため初めから科目合格を狙う戦略だと、狙っていた科目が難しい年度にあたってしまう場合があります。逆に簡単だった科目を取り逃がす可能性もあります。
そのため初めから科目合格だけを狙うよりも、4科目をまんべんなく学習した方が良いというのが私の考えです。
難易度は一般的に工業高校電気科卒業レベルといわれる
合格率から考えると電験3種は難しい試験であると分かりました。でも具体的にどの程度のレベルなのか?
例えば高卒レベル?大卒レベル?が分かっていません。よってもう少し分かりやすくするために、このあたりを考えていきましょう。
よくいわれるのは、電験3種は工業高校電気科卒レベルということです。これを聞くと、なんとなく高校レベルかな?と思いますよね?
実際は全然違います。
正しく言い直すなら、工業高校電気科で学ぶことを全てマスターした人が受かるレベルです。でも現実的には全てマスターしなくても学校は卒業できますよね?
だから現実的には工業高校電気科卒レベルというのはずれています。ここは注意が必要かなと思います。
事実として、大学の電気学科を卒業した人でも電験3種は普通に落ちます。
現実的には電験3種の難易度は中堅大学合格レベル
私が受験した経験から感じた難易度は、冒頭にも書いていますが中堅大学合格レベルです。
正確に言えば偏差値50~55の大学入試で物理科目で合格点を取れるレベル、となります。
この辺りまで難易度イメージできれば、自分がどれくらい勉強しなくてはならないか?をつかめるんじゃないでしょうか?
参考になれば幸いです。
おわりに
本サイトでは電気に関してこのような初学者でも分かりやすい解説を行っています。
もしこれを解説してほしい!という要望や質問がありましたらお問い合わせかXのDMでご連絡いただければと思います。
コメント
コメント一覧 (3件)
懐かしいですね。30年ほど前に、半年独学で勉強し、1度で合格した際の感動を思い出します。
難しい試験ですから合格したときは感動ですよね(^^)
私も予備校に通いながら3ヶ月勉強して
公認会計士を受かった時は嬉しかったです。