この記事では電験3種の資格は役に立つのか、それとも役に立たないのかについて考えていきます。これが気になる方の多くは以下に当てはまると思います。
- 大変な思いをしてまで電験を取る必要が本当あるのか疑問に思ってきた
- 勉強中だけどなかなか受からずモチベーションを失っている
- 電験3種に挑戦したいが、なかなか勉強を始められずにいる
結論としては電験3種はかなり役に立つ実用的な資格です。しかし、もし役に立たなかったらどうしようと思うことが資格取得へのモチベーションを下げます。
そんな不安や悩みをこの記事を読んで払拭しましょう!
電験が役に立たないと思っている人の考え方
経験が無いと実際に資格を持っていても活かせない
電験を取っても意味ないという人の多くが、経験がないと意味がないといいます。確かに主任技術者として仕事をするのなら経験が必要です。また独立する場合でも実務経験が必要と定められています。
しかし電験は主任技術者としての業務だけではなく、電気設備設計など幅広い業務に必要な知識を学べる資格です。主任技術者以外の職種でも役立ちます。
また電験を早い段階で取得していれば、経験を自分の知識としてストックする効率があがります。知識がない状態やみくもにやるより、知識を持って実務で確認する方が断然得られるものが多いからです。
資格を取っても仕事が増えて給料はあがらない
「電験を取っても仕事がふえるだけだよ。給料も上がらないし。」これもよく聞きます。電験を取ってもすぐには給料は上がらないのは間違いありません。仕事を任される可能性もあがるかもしれません。
でも確かにいえるのは電験を取れば自分のスキルが上がり選択肢も増えるということです。
「資格を取っても給料あがらないからやらない」が通用するのは、今いる会社が定年まで存続してリストラもされないのが確実な場合のみです。自分の能力が低く資格も持っていなければ会社にどんな不遇な扱いをされても我慢して従うしかありません。
今はトヨタでさえ終身雇用は難しいといっています。そこそこの企業で働いていれば安泰という時代は終わりました。
これからは自分の能力をつけていく必要があります。電験取得はその一つの手段になります。
自分が受からないから他の人も受かってほしくない
電験意味ない派の人の根底には、結局この考えがあります。
電験は難しい試験です。特に社会人であれば趣味や自由な時間を削って勉強する必要があります。受かるまで努力できなかった人が嫉妬や妬みから、頑張っている人にいう言葉が「電験取っても意味ないよ」です。
こんなことを言われたり、ネットの書き込みをみてもモチベーションは落とさず受かるまで勉強を頑張っていきましょう。
電験を取るメリットとリアルに役立つ点
ここからは電験を取ることで得られる具体的なメリットを書いていきます。
電気主任技術者になれる
電気主任技術者になるには経験も必要ですが、会社のお金で経験を積ませてくれることも多々あります。そのため資格さえ取れれば電気主任技術者として働くことは難しくありません(当然責任のある大変な職業でもありますが)。
電気主任技術者のなり手は不足しています。需要が高い職業ですのでどこの組織、企業からも求められています。しかも定年以降でも電気主任技術者としての働き先は多くあるので食いっぱぐれの無い職業といえます。
大手への転職に有利
私は現在、いわゆる大手企業で働いていますがそこで気づいたのは大手社員でも電験に受からない人がたくさんいることです。
同僚は基本的に大卒、院卒ですが、本当に何度受けても受からない人が相当数います。一方で中途入社で入ってくる人たちは基本的に電験3種以上を持っています。
ここから分かるのは電験は大手への転職にかなり有利に働くということです。どの企業も電験の所有者の確保にはかなり苦戦をしています。私の会社の募集要項でも電験保有者は歓迎と書かれています。
例えばリクナビなどの転職サイトを見ても、電験保有者歓迎の文字はよく目立ちます。試しに検索をしてみてください。
新卒入社の人間で電験所有者が確保できないので、中途で集める流れができています。電験を持っていれば大手企業といった待遇の良い場所への転職が可能になります。
大卒に勝てる
正直学歴が高くても仕事ができない人は大勢いますが、就職転職においてはまだまだ学歴が重要視されるのが実情です。一方で大卒未満の人が大卒以上に勝つ手段の一つが電験を取ることです。
例えば大手企業で稼ぎの良い総合職になるには基本的に大卒以上でないとダメです。ただし電験を取り大手へ中途で入社し、実力で出世して総合職より待遇のいいポジションに就くことは十分に可能です。
自分の生活を豊かにするために電験を取る価値は十分あります。
社内での評価が上がる
電験を取って給料は上がらなくても、評価は間違いなく上がります。上司からは当然として後輩からの評価と信用が得られます。
逆にいえば自分が電験を持っていなくて、後輩が持っているといい方は悪いですが舐められます。
以前に私が後輩で電験持ち、先輩は持っていない状況がありました。やはり先輩に電気の理論的なことをいわれても、本当に合っているのか?と常に疑ってしまっていました。
会社での立場を示すためにも電験を取るメリットは大きいです。
電験を取るメリットは大きい。合格するまで勉強すれば損はない!
電験を取るメリットは大きいです。もし受からなかったら・・・と考えるのではなく受かるまで勉強しましょう。
そうすれば努力して損したなんてことは起こりません。周りの声に惑わされず、合格に向けて頑張りましょう!
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