電験3種 各科目の解説
電験3種の難易度は?実体験とデータから分析【2025年現在】
このページではサイト管理人が実際に受験した経験や合格率のデータ、X上でのアンケートから電験3種の難易度と合格率を分析します。
【結論】電験3種の難易度は中堅私立大学入試レベル
結論からいうと、電験3種の難易度は中堅大学の物理科目の入試問題と同じレベルです。
これはサイト管理人が偏差値45~65までの大学を受験した経験から判断した主観的な難易度です。ちなみに中堅大学は偏差値でいえば50前後を想定しています。
次から合格率などのデータもみて、難易度を客観的に分析していきます。
電験3種の合格率はおおよそ10%前後
図1のグラフは電験3種の合格率や合格者数の推移です。
年度によりばらつきはありますが、合格率は10%前後であることが分かります。
合格率が10%前後の試験は他に何があるか?
合格率が10%前後の資格は他に以下のものがあります。
・一級建築士試験
・国家公務員一般職試験
・公認会計士試験
どれも難関といわれる資格ばかりです。受験者の層が異なるので単純に比較はできませんが、これを見る限り電験3種の難易度も高いことが分かります。
2022年度から易化した
しかし以前に比べて、近年の電験3種は簡単になったといわれています。理由はこれまで年1回の試験だったのが2022年度より2回になり、CBT方式も導入されたからです。
この影響は合格者数と合格率にも顕著に現れています。図2のグラフはさきほどと同じものですが、矢印の部分に注目してください。
合格者数は試験方式が変更となった2022年度以降で2倍になり、合格率も急上昇しています。
最近の2024年度上期試験では合格率が20%になりました。
これまでよりも格段に合格しやすくなったといえます。しかしこの傾向が続くとは限りません。バランスを摂るために難化する可能性もありますので、受験するなら早めにした方が良さそうです。
科目別の合格率は?
ちなみに電験3種は科目合格制度があります。3年間かけて4科目に合格すれば免状取得となります。
そこで次から科目別の合格率をみていきましょう。
科目別の合格率はどの科目も10~25%
図3は電験3種の科目別合格率の推移です。
科目別合格率はどの科目においても約15~20%で推移しています。しかし試験方式が変わった2022年以降は25%前後の合格率になっています。3年間で4科目合格するのは十分狙える難易度になってきたと考えられます。
難化した翌年は易化する傾向がある
またグラフをみると、どの科目も年により合格率に大きなばらつきがあります。
合格率が落ちた翌年は合格率が上がる傾向があるようにみえます。つまり難しい年の次は簡単になるといえそうです。
ということは、初めから科目を絞って1科目だけ合格を狙う場合、難しい年にあたってしまう可能性があります。これを避けるには4科目をまんべんなく学習して、毎回4科目(合格した科目は除く)を受けた方が良いというのが私の考えです。
科目別の難易度
科目別の難易度については、図3の合格率を見る限り、あまり差はないようにみえます。しかし私の実感として、理論科目と機械科目は難しかったと感じました。
そこでX(旧Twitter)で、難しいと思った科目についてアンケートを取りました。結果が図4です。
やはり多くの人は理論と機械が難しいと感じています。よって難易度としてはこの2科目が高いといえるでしょう。
おわりに
本サイトでは電気に関してこのような初学者でも分かりやすい解説を行っています。
もしこれを解説してほしい!という要望や質問がありましたらお問い合わせかXのDMでご連絡いただければと思います。
コメント
コメント一覧 (3件)
懐かしいですね。30年ほど前に、半年独学で勉強し、1度で合格した際の感動を思い出します。
難しい試験ですから合格したときは感動ですよね(^^)
私も予備校に通いながら3ヶ月勉強して
公認会計士を受かった時は嬉しかったです。