電験3種 各科目の解説
水力発電のざっくりとした仕組み

水力発電ってなんとなく「水の力で電気をつくる」っていうのはわかるんですけど、実際どういう仕組みなんですか?

いい質問ですね。水力発電の基本は、「高いところから低いところへ水を落として、そのエネルギーでタービン(羽根車)を回し、発電機で電気をつくる」という流れなんですよ。

なるほど!水が落ちる勢いでタービンが回るんですね!

そうです。水が持っているエネルギーは「位置エネルギー」って言って、高さがあるほどエネルギーが大きいんです。そのエネルギーを「落差(らくさ)」と「流量(りゅうりょう)」で計算します。

聞いたことあります!「出力=流量×落差×定数」ってやつですよね?

そのとおり!「どれだけ水が流れるか(流量)」と「どれだけ高いところから落ちるか(落差)」で、発電できるエネルギーが決まります。

でも、どんな場所でも水力発電ってできるんですか?

そこがポイントですね。水力発電に適した場所っていうのは、「落差がある場所」か「たくさんの水が流れる場所」なんです。たとえば山間部の川やダムなんかがそうですね。

あ、なるほど。じゃあ、山の中にダムを作るのもそのためなんですね!

そういうことです。ダムに水をためて、必要なときに一気に流すことで、安定して電気をつくることができるんです。

すごい!自然の力をうまく使ってるんですね!

そうなんです。水力発電は、燃料もいらず、CO2も出さないクリーンエネルギーなんですよ。日本のように山が多くて川がたくさんある国には、とても向いている発電方法なんです。

勉強になりました!次はもっと詳しく「落差」や「流量」のことを教えてください!

はい、次の章でさらに深掘りしていきましょう!
水力発電の基本構造
水の位置エネルギー(落差)を利用してタービンを回し、発電機で電気をつくる。
発電の大きさを決める要素
主に「流量(水の量)」と「落差(水の落ちる高さ)」の2つ。
出力(kW)=流量 × 落差 × 効率 × 定数 で概算できる。
適した立地条件
落差が大きく、水の流れが安定している場所(山間部・ダムなど)が理想的。
環境へのメリット
水力発電はCO2を出さず、再生可能エネルギーとして非常にクリーン。
コメント